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[ 1651] 野ブタ。をプロデュース - Wikipedia
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野ブタ。をプロデュース(のブタをプロデュース)は、白岩玄作の小説、またはそれを原作としたテレビドラマ作品。 これまで「人生はつまらない、この世の全てはゲームだ」と考えていた、クラスの人気者桐谷修二が、突如自分の高校に転校して来た典型的ないじめられっ子・小谷信太(ドラマでは信子)・通称野ブタを、人気者にプロデュースしていく物語。物語は終始修二の語りで進行し、男子高校生の殺伐とした人間関係をコミカルに、そして生々しく描いた。 ただし、原作では男子だった「野ブタ」が女子と言う設定に変更され、そのことからストーリーの展開も大幅に変わり、原作にはいた登場人物もドラマではほとんど登場せず、タイトル以外原作とは別の作品としてみるべきとも言える(そもそも修二と彰という企画のために生まれたようなドラマであるという指摘もある)。よって、原作を知る者からはこのドラマ版を認めないという声も多く、逆にドラマから原作を知った者はあまりの内容の違いに驚くことも多いと言う。 ドラマ版では「希望の持てるラストにしたい」という製作サイドの意向のもと、原作とは異なった世界観・ストーリー展開がなされている。(原作は非常に後味が悪いラストを迎える。)毎回一話一話に何かしらのメッセージが含まれており、修二・彰・野ブタの3人が内面的な葛藤と成長を経験し、友情を育んでいく過程を描いている。そのため、中盤からクラスの間での人気取りから3人の間の関係に重点が置かれている。 基本的に3人の成長物語であるが、色々なエピソードが多重的に進行する中で本人達がおのずから気づくような形で描かれている。大人達は類型的に飄々と描かれており、3人にさりげないが含蓄のある示唆を与えるような存在として描かれている。これらからわかるように、「クラスの団結」や「生徒対教師・親」といった従来の学園ドラマの図式とは異なる趣を持っている。 いじめられっ子を桐谷修二がプロデュースする、というところは同じだが、小谷が女子高生という設定により、女子としての魅力を高めるという方向のプロデュースが多い。最初単なる受けの良さや軽いノリで始まったプロデュース作戦から、三人それぞれの物事に対する思いが垣間見え、普遍的な教訓を感じ取る。小説では修二は常に物事を斜めに構えて見る存在として描かれているが、ドラマでは冷たいように見えて人が好きで、他の人を気遣いすぎるあまり愛想よく表面的に振舞ってしまうという性格設定がなされている。そんな修二が野ブタのプロデュースを通して自分を見つめなおすという方向で話を進めている。 脚本家木皿泉(神戸在住の男女チーム)の個性が色濃く出ており、些細な心の機微を捉えた会話や、繊細な人の心の移りかわりが晩秋の東京の下町(荒川、江東、中央区と千葉県浦安市周辺)を舞台に詩的な映像と叙情豊かな音楽によって美しく描きだされている。3人でいるときのアドリブを交えたやり取りなど、コミカルで明るい演出が随所に施されている一方、登場人物が一人寡黙になるような哀感溢れるシーンも多く、それがドラマの心情的な緩急を生んでいる。娯楽性と作家性、ポップさと寓意性・象徴性、賑々しさと静けさ、愛情と孤独が入り混じった独特の雰囲気と、人をみつめる温かな視点が、見る者の心を優しく照らす。 内包しているメッセージは大きく深く、最終回放送後から続編やDVD化を望む声が殺到した。脚本執筆に当たって木皿泉は、「十代の人のために、真剣に、わかりやすく、媚びずに」ということを念頭においていたと語る。その内容は高く評価され、ザテレビジョン誌主催の第47回ドラマアカデミー賞で最優秀賞作品等六部門を制覇した。 ドラマの前半(1話〜6話)では「教室」という独特のルールや移ろいやすい価値観、いじめという残酷な現実が存在する場所で、どのように自分を魅力的に見せ、自分の居場所を確立していくかという点を基調にしつつ様々なプロデュース作戦を展開する。表面的にしか人と接しなかった修二が、不器用で手がかかるけれどもひたむきな信子や自分にあくまで正直な彰とのかかわりの中で、徐々に心情に変化が現れる様子が丁寧に描かれている。また、信子に対する露骨な嫌がらせを目の当たりにする中で、いままで冷静を装っていた修二がむき出しの感情を表現するようになる。 後半(7話〜10話)から修二自ら作り上げた「桐谷修二」と現実の乖離、彰の信子への想い、苛めの犯人(蒼井)との対決が絡んでくる。その中で3人が戸惑い、傷つき、翻弄されながらも、互いを信じ友情を育んでいく過程を描いている。季節が晩秋から冬へ移り行く過程とあいまって、シナリオ・映像的にもぐっとシリアスになる。最終的に修二は親の仕事の都合で転校し、彰も修二の後を追って同じ学校に転入してくる。 ある日、修二の通う隅田川高校に暗い印象の転校生小谷信子がやってくる。修二は、成り行きからいじめられっ子の信子を人気者にする事を引き受けた。修二は天敵・草野彰とともに、信子のプロデュースを開始するが…。 何者かが信子の制服にペンキで「ブス」と落書きしてしまう。しかし修二はそれを逆手に取り、私服登校の許可を得て信子の女子としてのイメージアップを画策するが…。 信子をいじめる坂東梢が文化祭でのクラスの出し物を信子主演のお化け屋敷に決定してしまう。修二は文化祭で忙しくなってしまうし、文化祭当日にハプニングは起こってしまうし。文化祭は成功するのだろうか…。 11月4日に学校で恋の告白が公の場で出来るイベント「114の日」で信子が修二に告白するように仕向けられてしまう。告白を受けたら付き合わなければいけないし、告白を断るには相手にその場で水をかけなければならない。一度水をかけられて潰れた心は元に戻りにくい!人気を崩したくない修二はどうすればいいのか…。また、この回で彰はある自分の感情に気づく…。 修二は信子に足りないものが何だかを感じ、男女交際をさせることを薦める。その矢先、信子に恋文がクラスメイトより届く。修二は計画を練り、関係を深めさせようとするが…彰は信子を好きになりおもしろくなくて…。 彰が家出をしてきた。お父さんに会社を継げと言われたらしい。そんなある日彰が勝手に修二のかばんに野ブタキーホルダーをつけた。戸惑った修二だが意外とクラスの女子には評判がよく修二は野ブタキーホルダーを販売して人気者にさせようと思い付いた。彰はあることに気が付いた…。 彰が信子を独占したいためプロデュースをやめたいと言ってきた。それを聞き修二はプロデュースを中止することにした。しかし3人とも毎日がつまらなくなって…。 番組のオープニングとエンディングで登場するブタは、ピンクが修二で、緑が彰を表している。ピンクのブタの父親が飛行機で世界中に郵便を届ける職業という設定で、石造りの家の格納庫に複葉機がしまってあるのだという。 またズームイン!!サタデーでは「ズムサタで野ブタ。をプロデュースをプロデュース」というコーナーで番組のPRをされていた。そのズームイン!!サタデーの司会者(当時)で日本テレビのアナウンサーの矢島学とサブ司会者の望月理恵がゲストとして出演した。 番組内で登場する修二とまり子が食べる弁当と学生カバンはズームイン!!SUPER内の番組応援企画「野ブタ。をプロデュースをプロデュース」で公募したものである。 ドラマのOAに際し、原作本には亀梨和也と山下智久の写真が載った帯が用いられたが、この写真やドラマの放送前PRのCMのセットは当該作品の前の女王の教室のものを使っている。(黒板が一般の物と比べるとかなり明るいところなどからわかる。ちなみに、この黒板は、女王の教室の阿久津真矢の黒い衣装にマッチするように通常の物よりも明るい緑となっている特別品である。) ドラマ中に修二が発する「今日月火水木金、どぉー」や「バイバイセコー」は亀梨の発案によるものであり、彰が発する「〜だっちゃ。」やビートたけしのモノマネは山下の発案によるものであった。 ドラマ中で山下が使っていた、手で親指と中指、薬指をくっつけて、「コン!」という仕草は、若者の間で短期間だが流行した。これは明らかに人気プロレスラーの武藤敬司の「プロレスLOVE」ポーズ(正確には「nWoのウルフパック」)にインスパイアされたものである。 ロケ地が東京の下町のためか、「もんじゃ」が会話の中によく登場する。また、東京海洋大学(旧東京商船大学)越中島キャンパスで大部分のロケが行われた。 桐谷家があるマンションは、同じクールのドラマ『危険なアネキ』の皆川勇太郎のマンションとしても使われていた。 設定は現代の高校だが、「真夜中のギター」「お嫁においで」などの古い曲がちりばめられていて(劇中で登場人物が歌う)、どこか懐かしい感じが漂う。 脚本執筆、撮影ともにぎりぎりのスケジュールの中で行われた(脚本家木皿泉愛用のワープロが壊れるなどのアクシデントがあった)。そのため、予告が放映されない回もあった。9月中旬に始まった撮影がクランクアップしたのは最終回の放映前日12月16日の朝4時15分で、堀北真希はその後学校のテストに行ったと伝えられる。また、クランクアップの模様はその16日朝、寝ずにそのままズームイン!!SUPERに参加した亀梨と山下を交え放映された。それによると実際のクランクアップシーンは、最終話の中盤過ぎに彰の部屋で3人がクリスマスプレゼントの入った箱を順番に回していくシーンであったことが分かる。 ちなみに、修二と彰が転校した学校の名前が「県立 網五高等学校」となっていたが「網五」は「アミーゴ」を表している。所在地は海岸近くの田舎町のようであるが、第一話で引き抜かれた柳が川から海へ運ばれたことと意味をかけているとする見方がある。 実際に野豚と呼ばれている豚が長野県大北地域で放牧豚として飼育されている。その中に小谷村がある。読みは「こたに」ではなく「おたり」。 本作の主人公。隅田川高校の二年生。表向きは面倒見が良くて、誰からも好かれるキャラクターを演じているが、実はクールで、自分のポジションを得るためにキャラクターを演じている。彰と信子との出会いによって、今まで着けていた「仮面」を外し、自分に正直に生きていく。正直な気持ちを告げるが故にフッてしまった、まり子のために教室で「海岸」を作り、最後の想い出づくりをするなど、本当は人に優しい人間。物語は修二の目線で語られていく。 本作の準主人公。修二の親友と称し、修二にまとわりつく。おおらかだが、優柔不断でおっちょこちょい。腕力は相当強い。いつもうる星やつらのラムちゃんの口癖をまねをしたり、アニメソングを口ずさむなどしている。正義感が強く自分なりのルールを持っており、思ったこと感じたことがそのまま発言や行動に出る性格で、いつも周囲との兼ね合いを気にする修二とは対照的である。一方、クラスでも一人浮いた存在で、父親が会社社長という恵まれた環境で育ったが故に「やりたいことがない、今まで楽しいと思ったことがない」と述べる。そこで信子のプロデュースを開始。父親の旧友である平山の家(豆腐屋)に居候しており、修二や信子とともにそこをたまり場の一つとし、飲み物としていつも二人に豆乳(彰はマメチチと呼ぶ)を振舞う。物語の中盤から、信子に恋心をいだくようになる。テーマソングのイメージから勘違いされていることが多いが、彼は原作には微塵も登場しないドラマオリジナルのキャラクターである。 本作のメインヒロイン。転校生。性格が暗くいじめの対象となるが、それは継父との不仲にも起因するようである。無口で笑顔がなく、自分を魅力的に見せる事をしないが、修二や彰とのかかわりの中で徐々に心を開いていく。話が進むにつれ、不器用だがひたむきな性格や、他の人を思いやる優しさや、前向きで逞しい面を徐々に見せるようになる。自分で野ブタのマスコットをあしらった人形をデザインするなど、画力も多少ある。修二が好きなのにそうじゃないように振舞っており、嫌われることが怖いという、本当の人間性に気づいた数少ない一人であり、落ち込む修二を慰めた。最終回でついに笑顔を見せた(但し、8話で笑っているシーンが存在する)。 本作のサブヒロイン。2-A生徒。女子バスケット部のキャプテンで、学校のマドンナ的存在。常に周囲の人に優しく誠実に接する。人の噂や意見に一喜一憂することがない、芯の強い性格である。修二のことが好きだが、実は修二はまり子のことが好きではない(第7話でまり子に言う)。しかし、修二がまり子と付きあわなくなった後も、修二に弁当を作ってあげるなど修二を気遣っていた。また蒼井の真の姿を知り、打ちのめされた信子を慰め、友達になる。 修二、彰、信子たちの担任。国語教師。「えー」と言いながらズボンのベルトを上げることが癖。過去に詩集を自主制作していたが、生活のために教師に。1度だけ酔った勢いで家原靖男(不破万作(校長))に辞表を提出し、殴ったことがある。辞表は受理されかけたが、生徒らの署名により辞任は免れた。教師の仕事は好きだという。頼りなげな小心者だが、生徒を温かく見守ってもいる。 体育教師。竹刀をいつも持つ強面だが、不良だった時期にも自分を見捨てなかった母親をとても大切にしている。 隅田高校の近くの書店の主人。元・隅高OB。自分で本も執筆・出版している。いろいろなところに台車を押して行商しており、含蓄の深い一言を残す。 彰の下宿先の豆腐屋の主人。彰の父親の旧友。気さくな楽天家であり、彰の良い指南役である。修二達の呼び名は「おいちゃん」。 魔女のようなスタイルをした教頭兼美術教師。おどろおどろしい雰囲気を持っているが、生徒たちの状況をよく把握しており、修二たちに教訓を与える。 信子の初めての友達。クラスでは目立たない、世話好きな普通の女の子だが、信子のビデオテープを再生不能にしたり、お化け屋敷破壊等の嫌がらせは彼女の手によるもの。第五話で信子が水族館で助けた老人は自分の祖父だと嘘を付き、信子に近づくが、それは信子をさらに追い詰め、修二と彰を追い落とす腹つもりでプロデュースに加わるが。後にまり子に正体がばれてしまい、信子に本性が露見し、一時信子を登校拒否にしてしまうが信子が復帰し逆に自分が追い詰められる事になる。最終話で今までの事をばらされるのを恐れる余り、自身が登校拒否になるが、信子の説得でもう一度一からやり直す事を決め、信子に礼を言う。 色々と知ったかぶりをするのでシッタカと呼ばれる。第5話で、信子に恋心を抱いていることに気づいた修二は、2人をデートさせてプロデュースしようとするが…。 クラスの硬派不良軍団3人のリーダー的存在。坊主頭とピアスが特徴的で、たいてい難しい顔をしながら両手を組んでいる。修二たちが「野ブタ。キーホルダー」を製作・販売する際に、「願いが叶う」というウワサを広めるためにちえとくっつけた。それ以降はちえと付き合っているらしく、昼休みに一緒に弁当を食べている。実はアクロバットが得意。 通称「タニ」。吉田や修二と同じグループにいる。第8話で他校の高校生3人組に絡まれ暴行を受け、ケガをする。修二が目撃したが、クラスメートと気づかず助けなかった事で谷口は修二を責め、修二はクラスで孤立するようになった。その後和解した。 昆虫おたくの変わり者。1年生の時「114」の日に告白相手から水をかけられて以来、昆虫に走るようになった。 上記4人は信子を敵視し、いじめていたが、坂東が信子「114」の日に認めて以降、いじめをやめた。 逆に信子が不登校になった時はビデオで「小谷、出せよ、小谷」と信子に学校に来るように呼びかけた。 クラスメイトからは「ジェイムズ」と呼ばれるハーフ。たいていは修二たちのグループの中にいるが特に目立った行動はしない。ハーフながら英語は苦手らしい。「114」の日を知らなかったことから、昨年その日以降からの転入生という設定になっている。 土曜21:00~21:54…日本テレビ・札幌テレビ・青森放送・テレビ岩手・ミヤギテレビ・秋田放送・山形放送・福島中央テレビ・テレビ新潟・テレビ信州・山梨放送・静岡第一テレビ・北日本放送・テレビ金沢・福井放送・中京テレビ・よみうりテレビ・日本海テレビ・広島テレビ・山口放送・西日本放送・四国放送・南海放送・高知放送・福岡放送・長崎国際テレビ・くまもと県民テレビ・鹿児島讀賣テレビ |